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今はいない、おばあちゃんの誕生日。

…今日、本当はバイトの予定だったんだが、なんでか休みになった事が発端になる。
休みになったのは出勤数の都合によるところだったのだけど、

何にせよ俺は放り出されたワケだ、このクリスマス一色といえる日に。

もっと前から休みだとわかってればどうにかしようがあったかもしれんのに
急遽放り出された俺になすすべは無かったのナ。彼女やらなんかしら居ればよかったが…生憎だし。



とりあえず髪を切りに行った…が、見た目あまり変わってない様な。
そこから高円寺、中野と移動しつつ服などを物色。ケンタッキー各店には行列が出来ていた。ヨカッタネ。

で。

一応その日の初めくらいに考えていた通り、叔母の所にお邪魔しにいったんだ

純然たる気まぐれに近いものである、でも、何かの因果やらを感じざるを得ない気分。
叔母と叔父が二人暮らしなんだが、二人とも元気そうで何よりだった

この二人は、多分俺の思考やらなにやらの核とも呼べる人である。

そして、二人ともオンリーワンである。

叔父は、その理解力と博学さ、なんというか賢者のような方
叔母は、エネルギッシュという言葉の体言。そして、粋でありうんこちんちんである

なんというか、エンターテイメントはこの二人さえ居れば事足りてお釣りで暮らせるような…
それくらい魅力的な人達なんだナ。

幼い頃から見てきた二人は、今日も変わらずにそこに居た
一応の成長は出来ている俺がそこに加わり、二人との会話がさらに加速する。

時間が瞬く間に過ぎる

気がつけばそろそろ帰ろうだなんて言い出す自分すら疎ましく感じる、帰り支度。
決まって二人は俺にお土産を持たせて帰す…


帰る前に仏壇へ線香をあげる時、視界がにじみ始めた。


いつかはなくなるのだと、どうしても信じられなかった。どうしてもそうは思えなかった。
二人はいつもそこにいるような気がしてならなくて…なんて、
来て欲しくない二人の居ない時間を、浮かべては振り払う。いや…なんだかあいまいすぎて認識できない。

そう、いつかはなくなってしまうのか。
こんなにも面白くないものがあふれてる世界は、そんなにも楽しいことを削って、減らして、侵食していくのか。


そんなにも、無感動にありたいのか


だなんて、わけのわからない思考の迷宮に落ちそうな俺を引き戻したのは

やっぱり叔母の声だった。


どんな酒よりも心地よく染みて、どんな料理よりも食べ足りなくて、どんな音楽よりも常に近くにいたい。


俺は、もしかしたらそれに近い女性こそが理想なんではないかと、帰り道に思いふけるのだった。
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飛羽 ハル
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/01/19
職業:
フリーター
趣味:
カラオケ、イラスト等
自己紹介:
高校を卒業後、専門学校へと向かうが一年後中退。
「人生の経験値が足りない」などといって
様々なアルバイトに手を出した。

人生論やシャレが好きで、年の割にオヤジ臭かったりするのは親族の影響だろう。

気分屋である自分を治したいとおもったり思わなかったり、マゾ寄りのサドであり、冷めている情熱家であり

そういう奴である。
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