先生、どう見ても俺が手遅れです

どうしてこんなになるまで放っておいたんですか！

 

そんな気分。

 

あぁ、人に押し付けてなんもかんも捨ててしまいたいなんて

自分が破滅したみたいな錯覚にも劣る考えを巡らせてめぐらせて

どうせなら終わりないおわりに飛び込んでゆく嵐の中なにも迷わずに

その夢をあきらめたりあきらめなかったりナージャきみの瞳には、はぁ。

 

極右翼の国家に飼われて思想やら自意識なんて吹っ飛ばされてしまいたい。

――――――――――思考の放棄を。

 

どうあっても自分を追い詰める、形ある敵が欲しい。

――――――――――対人が望ましい。

 

奪い、殺し、制圧するための対象が欲しい。

――――――――――矛先。

 

願わくば、行う上で死ぬことも正当化される死に方をしたい。

――――――――――美化を。

 

 

だ、なぁんて。考えてみる人は意外に居たりするんじゃないだろうか？意外と近い所に。

 

望んでるからこそ手に入らないんじゃないかなぁと、つまり望んでれば日常の怠惰を許されるんじゃないかなぁだなんて

 

あなたは、思っていませんか？

――――――――――本当に？

 

現状に甘んじるは、この上もなく卑怯。それでいて楽な方法か。

そうでもないな、心が枯渇してしまう。

 

あまりに同じ水にさらされると削られてしまうよ。

あまりに同じ空気にさらされると酸化、腐食してしまうよ。

あまりに同じ事を望むと、もっと面白いことが見えなくなるよ。

 

腐る一歩手前だなんて、そいつを食らおうと、利用しようとする奴以外は見向きもしない

つまりは腐っても鯛だなんて、腐るのを待ってる捕食側の考えでしかないんだな、と。